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ぬか床は発酵食品の宝庫!【健康・美容への効果を解説】

「ぬか床ってどんな効果がるの?」
「ぬか床に漬物を漬ける時に気をつけることはある?」
「ぬか床は痛みやすいの?」

このような悩みかかえていませんか?

 

ぬか漬けに欠かせないぬか床ですが、ぬか床にはどのような効果があるのか気になりますよね。
そこで本記事では、ぬか床から得られる効果やぬか床に漬ける時の注意点についてお話をさせていただきます。

ぜひ最後までお読みください。

 

発酵したぬか床から得られる効果3選


ぬか床にはたくさんの効果がありますが本記事では特に効果の高い3つに絞ってご紹介します。
ぬか床の効果は下記の3つになります。

  • 栄養価が高い
  • 免疫力が高くなる
  • 美肌効果がある

順番に説明していきます。

 

栄養価が高い

ぬか床にはビタミンB群や乳酸菌などの栄養が豊富に含まれています。
特にビタミンBは生野菜と比べると約10倍も多く含まれています。

ビタミンBの効果としては粘膜や皮膚の健康維持やエネルギー産生を助ける働きのあるビタミンB1が含まれていたり、タンパク質を体内でエネルギーに変えるために代謝を支えるビタミンB2などが存在しています。

ぬか床に漬けるだけでビタミンなどの栄養価が10倍になるのでとてもありがたい効果です。

 

免疫力が高くなる

ぬか漬けには植物性乳酸菌が多く含まれており免疫力アップに貢献します。

植物性乳酸菌とは「生きた乳酸菌」と言われている菌で、善玉菌の餌となり悪玉菌を減らす効果のある菌です。

植物生乳酸菌の影響により腸内環境が整えられて、風を引きにくくなったりアレルギー体質の改善などにも繋がり、非常に優れた効果を発揮します。

 

美肌効果がある

ぬか漬けにはシミやソバカスなどの原因となる活性酸素を防ぐ酵素が多く含まれており、アンチエイジング効果が期待できます。

ビタミンBが生野菜に比べて約10倍入っているとお伝えしましたが、ビタミンBは肌の再生力が上昇する力を持っているので、良い状態の肌を保ちやすくなります。

美肌効果の高いトマトなどをぬか漬けにすれば相乗効果も期待できます。

 

発酵したぬか床に漬ける時の注意点


ぬか漬けにすると健康的に高い効果を得られますが、ぬか床の使い方を誤ったりぬか床の特徴を知らないと欲しい栄養が手に入らなくなります。

この章ではぬか床に漬物を漬ける時の注意点についてお話しします。

 

塩分が高い

ぬか漬けは塩分が高いです。
生野菜の状態と比べると数倍の差があるのでぬか漬けを多量に食べることはお勧めできません。

ぬか漬けに含まれている塩分がどれくらいなのか、日本食品成分表2020年度版を参考にしてお伝えします。
参考文献:日本食品成分表2020年度版

※100gあたりの量

生野菜での塩分 ぬか漬けにした後の塩分
きゅうり 0g 5.3g
かぶ 0.1g 6.9g
だいこん 0.6g 3.8g
なす 0g 2.5g

ぬか漬けにすると塩分量に大きな差が生まれます。

厚生労働省によると日本人の1日の塩分摂取量は男性で7.5g未満 女性で6.5g未満であることが推奨されています。
きゅうり1本が約100gなのできゅうり1本をぬか漬けで食べると5.3gの塩分を摂取することになります。

その他にも味噌汁や料理にも塩分が含まれているので、仮にきゅうり1本分のぬか漬けを食べたら1日の塩分摂取量を超えてしまう可能性が高いです。

ぬか漬けは量を調節しながら食べないと不健康な体になる可能性があります。
参考文献:厚生労働省 e-ヘルスネット

漬物別の塩分量をトップ10でまとめた記事がありますので、こちらも参考にしてください。
漬物別!塩分量ランキング!【最新版】

 

水分量が多い野菜を漬けるとぬか床は痛みやすい

何度も食材を漬けていると、ぬか床に水分が溜まり雑菌が発生しやすくなります。
そのままにしておくと、ぬか床がダメになってしまうので水抜き器やキッチンペーパーなどで定期的に水分を取り除きましょう。

ぬかの寿命が縮まってしまいます。

 

肉や魚を漬ける時は直接入れない

肉や魚を漬ける人も少なくないと思いますが、ぬか床に直接入れる行為は避けた方がいいです。
直接ぬか床に食材を入れてしまうと、雑菌が繁殖したり食中毒の危険性があります。

例えばボツリヌス菌による食中毒が挙げられます。
ボツリヌス菌は聞いたことある方も多いと思いますが、食品に住み着くことが多く増殖するとボツリヌス毒素を作り出します。

ボツリヌス毒素を摂取すると36時間以内に吐気・嘔吐・言語障害などの症状が起きて非常に怖い食中毒なのです。

ボツリヌス菌は魚や肉に住み着いてることが多いのでぬか床に直接食材を入れてしまうと、ぬか床全体にボツリヌス菌が広がり食中毒のリスクが高くなりやすいです。

肉や魚を漬ける時はぬか床から必要な分のぬかを取り出してから、袋などに小分けにして漬けることをお勧めします。

ぬか床は適切な管理をすれば半永久的に使用できます。
定期的にぬか床の様子を確認して、いつまでも使えるぬか床を作ってみてくださいね。

以上です。